2008/01/09 Wed PDI

輸入車にはつきもののPDIことPre-Delivery Inspectionですが、結構知らない人が多いようで「なんでたかが点検に1週間もかかるの？」とよく聞かれます。どうも国産車の納車前点検と同じ程度と思われているようです。
輸入車のPDIは普通陸揚げ後に行われ、納車前点検とは全く別の作業です。要は海上輸送中にダメージがなかったかを確認し、あれば修復を行います。まあ、ダメージが一切なければいいんですが、やはり1ヶ月近くにもなる輸送中では何が起きるか分かりません。以前も三菱の車運搬船がアラスカ沖で転覆しかけて、結局輸送していた新車は（機能的には問題なかったけど）全て廃棄というような事故もありました。
さて、さすがに最近はないようですが大昔のPDIはかなり大変だったそうです。以前雑誌で読んだのは、特にVWは元々のクオリティが日本水準からすると低すぎてひどい時には板金から全塗装まで行われていたとか・・・神経質な人なら、補修が入るだけでもう別のクルマに交換してもらいたいと思うかもしれませんが、幸いにもこういうところで補修をしている人はまさに職人クラスの凄腕で例えば工場の自動塗装よりもいい仕事をしてくるそうです。ちょっと微妙なうれしさですが・・・

なんとなく運転席側ドアを補修されてそうな気がする我が家のプルリエルへ一票を！