2011/03/14 Mon 死ぬかと思った

 金曜日の朝・・・前日インド人と深夜まで仕事をしたプロジェクトが突然キャンセルされました。あまりにも腹が立ったので、午後は休みにしてバイクにまたがって帰宅、、、しようと思いましたがせっかく天気もいいのでちょっと遠回りをすることに。

とある高架道に入ると、なんかバイクがふらふらします。舗装が悪いなぁと思いつつ前の車を見ると、あちらもフラフラ。「ん？」と思い周囲を見ると電柱はグラグラ、建物からはホコリが舞い上がってます。「ヤバイ！！」と思い緊急停車したまではよかったのですが、その時点でかなりの揺れとなっておりとてもバイクから降りれる状況でもありません。揺れがひどくなる中、必死でバイクを抑えつつ、高架道が激しく揺れるのを見て死を覚悟しました。（実際に、近くの湖にかかる橋は落ちたので大げさな話でもなかったらしい。）

必死で踏ん張ること数分、揺れもやっと収まってきました。足が震えつつもとにかく早く高架道から降りることにしてバイクを走らせますが、余震が続くのでバイクは相変わらずフラフラ・・・ようやく高架道から降りると今度は大渋滞しています。停電で信号はつかず、そこらで水道管が破裂して水が溢れています。さっきは死ぬ思いでしたが、この大渋滞時にはバイクでよかったと思いました。周囲の建物の被害状況を見て、自宅の犬が心配になりとにかく早く帰ろうと渋滞をすり抜けて帰宅。

 帰る途中も壁が倒れたり、屋根が崩れたりした家を多数見ていたのである程度の被害は覚悟していたのですが・・・一番安全な犬部屋にいる犬はもちろん無事でしたが、それ以外にも本が本棚から数冊落ちた程度でした。液晶テレビの1台くらいは倒れてるかな、と思ったのですが被害らしい被害は壁掛けの時計が落ちて壊れただけで壁紙のシワすらありませんでした。恐るべし我が家。

この時点でとりあえずインフラも安定してるので夕方から会社の様子を見に行くことに。（サーバーの管理をしているのでとりあえず電源を落とそうと）中に入って愕然としました・・・食堂の天井はほぼすべて落ち、デスクエリアではスプリンクラーのパイプが破断して（作動したのではなくて）床1面が池になってます。かなりの数のパソコンなど電子機器が濡れて使い物にならなくなってました・・・さらに、ヒビが入った壁や外れてしまった防火ドアが揺れの凄さを物語っていました・・・あまりの状況に数日は立ち入り禁止となりました。

自宅に帰り、夜になると水道が弱くなってます。そのまま断水し、復旧したのは2日後でした。翌朝急いでコンビニに走ると、水は売り切れです。目立つ自販機も売り切れ。地元の隠れた自販機でようやく水ボトルを9本確保することができました。また、不幸中の幸いだったのは風呂に残り湯があったことで、おかげでトイレを使うことができました。これがなかったらかなり厳しかったと思われます・・・

月曜になりましたが、近所のスーパーもスプリンクラーが作動したせいでしばらく閉店、その他近隣のスーパーも食料品がほとんどなくなっている状況です。そして輪番停電。元通りの生活に戻るには一体どれだけかかるのでしょうか・・・